前回釣ってから十数回ボウズが続き、忍耐勝負の雰囲気になってきた。チェイスがあったり、フッキングミスがあったりと魚からのコンタクトは多いのでそこまで落ち込んでもいないが。
いつものように目が覚めて、いつものように現場へ向かう。
まず、1か所目。渕尻に大岩が沈んでいるポイント。
テスト中のミディアムディープのミノーで攻める。
ここは流れが緩いので、流れに対して垂直に投げてミノーがよりバランスを崩すようにトゥイッチをしていく。すると少し沖の駆け上がりでアタリが。
ヘッドシェイクの感触が竿に伝わってきた瞬間にふっと軽くなる。
口の周りが非常に硬い魚なので仕方ない。
その後は1時間ほど攻めても何もなかったので2か所目に。
ここも水深があり大岩が沈んで駆け上がりもしっかりしており、「いかにも」というポイント。
ちょうど朝日が山から射し水面も明るくなる。
稚鮎もたくさん動いている。
下流から上流へ歩きながらキャストを繰り返す。
水面の流れの動きが変わるところくらい。ちょうど大きな石が沈んでいそうな水の流れのところへキャスト。
竿先でルアーを動かしながら誘ってくると途中でヒット!
追い合わせを入れる。
バレないので、しっかりとフッキングしていることを確信。
あとはゆっくりノボリと対話し、ロッドの感触も確かめながら引き寄せる。
ランディングすると朱点のはっきりと残った個体。
本流アマゴかもしれないが、そこにあまりこだわりがなく、体高があって頭が小さくてかっこいい魚は私の中ではノボリとしている。
ことしも熊野川ノボリがいよいよ開幕したと、安堵の気持ちになった。
夏までの短い期間だが今シーズンも本気で挑みたいと思う。
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