奥日光湯川 ブルックトラウト(カワマス)のルアー釣り(ひろ)

渓流

高校に入学してすぐ担任教諭に「得意の科目は?」と聞かれたんですが、特になくて「に、日本史ですうっ」って答えて、その後、授業に全くついていけなかった苦い思い出があります。ひろですこんにちは。

さて、今回は栃木県は奥日光にブルックトラウトを狙いに行ってきました。昔から釣り雑誌などでよく紹介されている川なので、一度は行ってみたかったんです。

目指す前にいろいろ調べると、ポイントとなる湯川は「戦場ヶ原」と呼ばれる湿地帯を流れる川でした。「日光といえば日光東照宮」、「日光東照宮といえば家康」なので、「戦場ヶ原」は、家康軍がどこかの軍と合戦した場所なんだなと思いましたが、実際は湯川が流れこむ中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だった、という神話が名前の由来となっているようです。ね、歴史が不得意なのが分かるでしょ?

ブルックトラウトとは

私の無知さはどうでもいいですね。ブルックトラウトは、和名「カワマス」。ブルック=小川なので、まぁ直訳です。本州では上高地の梓川にもいるようですが、棲んでいるところはほぼ釣り禁止のよう。なので、狙って釣るには湯川しかないのです。

ブルックトラウトの日本への移入は、1902年のこと。当時の英国大使館の大使らがアメリカより発眼卵を輸入し、湯川に放したところ、現在も自然繁殖しているようです。各地に放流が行われたみたいですが、なかなか定着しなかったようですね。

さて、私の住む和歌山から奥日光まではノンストップで

約9時間!

休憩、仮眠などしながらだとやはり12時間コース。

とかなんとか騒いでますが、ほぼ友人の運転なので、私はまぁおしゃべり相手になったり、寝てたりと。。ありがとうございます。

 

いざ奥日光へ!

有名な日光いろは坂を上り、日本のルアーフィッシング発祥の地と言われる中禅寺湖を素通りします(笑)。

時期的にレイクトラウトは少し遅い感じだったので、もしかしたらブラウントラウト狙いでしょうか? 多くのアングラーたちが立ちこんでました。

夜明け。湯川の1日券を販売所で購入します。

よくある「○○漁協の日券」というのではなく、全国内水面漁協連合会が取り扱う券です。湯川は水産総合研究センター増養殖研究所が研究用の水面として所有しており、管理を任された全国内水面漁業協同組合連合会が、水産業の振興を目的とした研究協力の一環として釣り事業を運営しているとのこと。このような形態で研究機関の所有となっている河川は日本では他に例がないといいます(Wikipediaより)。いわゆる単なる「遊漁」ではなく、「魚類資源に関する調査研究」という扱いになるのでしょう。釣り終わったらその日の釣果を調査票に記入し、回収ポストに投函することで、その日のミッションは完了です。

合法かつ、狙ってブルックトラウトが釣れる唯一のポイントとあって全国から多くのアングラーが集まります。湯川は日本フライフィッシング発祥の地とも言われており、この日も数名のフライの方とともにポイントに入りました。

景観はというと、さすがはラムサール条約登録湿原地。緩やかな流れは独特で、川沿いにずっと遊歩道が整備されています。

アップダウンもほぼないので、足腰弱めの私にはとてもうれしい釣り場でした。ただ、修学旅行の小学生がひっきりなしに通り掛かり、必ずと言っていいほど「釣れますかー?」と聞いてくるので、笑顔で答えてあげるのがちょっと面倒でした。意地悪ですみません。

 

初めてのブルックトラウトに感動

さて本題。釣りです。初日はまずてっぺんから釣り下る作戦です。湯ノ湖から流れてくる湯滝の少し下流からスタート(湯滝直下は禁漁区のため)。

初めてのポイント、何がなんやら分かりませんが、まずは選んだタックルは無難にRafter410-弥山-に2000番スピニングリール、ハンドメイドの45mmミノーで流れのあるシャロ―エリアを引いてくると、いきなりヒット! ジャンプ一番フックアウトしてしまいましたが、わりと大きめで銀色だったので、おそらくニジマスだったと思われます。

現着、肩慣らしのキャス練のつもりで投げたものにヒットしたのでびっくりしましたが、魚はいます!

その後、慎重に倒木やちょっとした渕(全体的に浅い)を狙うことにして、開始10分後、倒木の下から黒い影が出てきてルアーをひったくりました!

木に巻かれないように慎重にやり取りして…

人生初のブルックトラウトをゲット!

サイズも27cmとまずまず!

湯川の宝石などと言われる通り、非常に美しい魚体。イワナの仲間なんですが、やはりやや派手です。黄色い斑点にまざる真っ赤な斑点。胸びれ、腹びれ、尻びれの白黒のライン。背びれに模様があるのも特徴的でした。

釣り方はイワナ釣りとほぼ同じ?

日によって着き場は変わるのでしょうが、この日はストラクチャーや小さな渕の流れが緩やかなところでヒットが相次ぎ、ちょっと余裕が出てきたので、Rafter410-弥山-以外にも、Rafter48B-前鬼-でも楽しむことができました。

初日は、上流部分だけで釣りをしましたが、少し雨模様だったこともありよく釣れました。

昼過ぎに雨脚が強くなり、ここでストップフィッシング。2日目に備えます。

 

まるで北海道のような釣り場?

2日目は、下流部を攻めてみることにしました。

上流部の景観も独特でしたが、下流部はあたかも北海道で釣りをしているような雰囲気です。北海道で釣りしたことないけど。

われわれアングラーも観光資源として扱われているのでしょうか? 「湯川の釣り人」という看板があります。

普段よく行く紀伊半島の渓流ではなく、特に下流域はバイカモが生えている緩やかな流れでトラウトを釣るような経験はこれまでありませんでしたが、藻の切れ目、沈んでいる倒木、杭周りにできるだけアキュラシーキャストを決めていくという基本的なことには変わりません。

本来ならもっと源流域で使うために開発中なんですが、Rafter38のプロトで臨んだところ、、

初日と同様、1匹目は少し尺を切るくらいのナイスサイズをキャッチすることができました。

その後、バイカモの隙間からチェイスは多くあるのですがヒットまで持ち込めず、

足元の杭周りを攻めると、

小ぶりのブルックを追加することができました。

基本的に上流部は渕や倒木周り、下流部はバイカモの切れ目、倒木周り、杭周りを攻めることで反応を得ることができました。アキュラシーキャストが必要な釣りですが、マノマのロッド全般的に非常に扱いやすいように作られていますので、こういうのは得意ですね!

2日目は早いですが、午前10時にストップフィッシング。日光のお土産を買ったり、ちょっとご飯食べたり、途中仮眠しながらでも、帰宅するのは日付変わる直前になる予定だったので早上がりです。もちろん次の日は仕事ということもあります(泣)。

 

ブルックトラウトの魚影の濃さ!

今回の釣行で感じたことは、今は放流も行われていないのに、この魚影の濃さ。キャッチアンドリリースの徹底と、釣り場の管理が行き届いていると、こんな短い区間の川なのに、こんなにも魚は繁殖するもんだなぁと関心。

そしてルアーにがっつりと食ってくる魚の反応は意外でした。

よくあるじゃないですか、自然の川を利用している管理釣り場は解禁直後はよく釣れますが、日が経つにつれスレッ枯らしになるパターン。

果たしてルアーに反応してくれるのか? と思いましたが、わりと素直に食ってきてくれましたね。使ったのはハンドメイドの45mmミノー、開発中の45mmダートミノー、そしてキャンディーミノー45mmです。

湯川にはブルックトラウトの他、ヒメマス、ニジマスなどもいるようですが、今回釣れた魚はすべてブルックトラウトでした。

ちなみに今回の釣行では、初日は上流付近をメインに10匹、2日目は下流付近を中心に2匹釣ることができました。両日とも、ルアーマンの姿はなく、出会う人はみんなフライフィッシャーさんでした。声を掛けると、ぼちぼち釣れているようでした。

初日は雨でしたが、2日目は快晴。これほど快適に、そして楽しい渓流釣りは久しぶりでした。また来年もチャレンジしたいものですといいつつ、、遠い(笑)。

せめて片道6時間くらいなら。。

ではまた。

最後に湯ノ湖、湯川の公式HPからマップを掲載しておきます。

初めてチャレンジするという方はご参照ください

マップ

 

 

 

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